2025年12月09日
なぜ中古の値段は「わかりにくい」と感じるのか
最近の物価上昇や新しい車の値上がりは、中古フォークリフトの値段にも影響しています。さらに、同じ「2.5トンまで積める」フォークリフトでも、製造された年、使った時間(稼働時間)、燃料の種類、荷物を持ち上げるマストの高さ、特別な部品(アタッチメント)が付いているかなどで、金額は大きく変わります。
大事なのは、値段を当てることではなく、「どうやって値段が決まっているか」という仕組みを理解することです。この記事では、判断の基準を整理し、「自分の会社にとって妥当な価格」を見極められるようにすることを目指します。
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中古相場は「要素の足し算」で決まる
中古フォークリフトの価格は、一つの決まった相場表で決まるのではなく、さまざまな要素を足し算して決まります。イメージは次の通りです。

基本の価格(積載重量 × 燃料の種類 × 製造年) + 使った時間の補正 + 特殊な仕様(マストの高さやアタッチメント) + 車両の状態(整備・再塗装・部品の消耗) + その地域の需要と供給の状況
たとえば、同じ2.5トン車でも、あまり使われていない(稼働が少ない)・横移動できる機能(サイドシフト)が付いている・きれいに再塗装済み・過去の整備記録があるといった条件なら値段は高くなり、逆なら安くなります。中古は一台ごとに状態が違うため、「一つとして同じ価格がない(一物一価)」という点がポイントです。そのため、「平均的な値段」よりも「このくらいの幅(許容レンジ)の値段なら妥当」という感覚を知り、条件に合わせて評価するのが現実的な方法です。
まずは現場写真で概算提示が可能です。
相場を左右する7つの主要因
積載重量(能力):2.0t、2.5t、3t、5t、10t…
積める重さが大きくなるほど、基本の価格は上がります。2.5トンあたりはよく売れるため、市場に出回る量も多く、価格も比較的安定しています。普段使う重さに少し余裕を持たせると、選べる選択肢が広がり、価格が妥当かを判断しやすくなります。
燃料の種類:バッテリーで動く電動/軽油で動くディーゼル/ガソリン/LPガス
屋内で使う場合は電動が人気があり、屋外や重い作業にはディーゼルが強いという使い方の違いで、価格の分布が変わります。2025年版としては、ディーゼル車は排ガスをきれいにする装置(DPFなど)の整備、電動車はバッテリーの状態など、特別な整備にかかる費用が価格に反映されやすいことにも注意が必要です。
製造された年と使った時間(アワーメーター)
製造年が新しく、使った時間が少ないほど高い値段になる傾向があります。逆の場合は、値段の調整が入りやすくなります。同じ年式でも、整備の記録や交換した部品の明細がある車は評価が上がり、値段が高くなりやすくなります。
マスト(荷物を持ち上げる高さ)
荷物を保管する棚の高さや、現場の天井の高さに合っているかが重要です。高く積めるハイマストは、必要な現場ではプラスの評価になりますが、自分の現場で必要ないほどの高すぎるスペックは、値段だけを押し上げてしまうため注意が必要です。
特別な装備や部品(アタッチメント:サイドシフト/フォークポジショナー/ロングフォークなど)
作業の効率に直結する装備は、プラスの評価要因です。一方で、非常に特殊な仕様は、合う現場が限られ、市場に出る時期によって値段の変動が大きくなることがあります。自分の会社に必要な仕様の優先順位をはっきりさせて評価しましょう。
タイヤ、見た目、再塗装の状態
パンクしないノーパンクタイヤやダブルタイヤなど、用途に合ったタイヤは評価が上がります。再塗装や外装の仕上がりは、納車時の満足度だけでなく、将来売りに出すとき(リセール)の値段にも影響するため、価格を判断する際のプラス材料として見ます。
整備の質、保証、販売店の体制
納車前の整備の内容、整備記録の有無、保証の内容は、フォークリフトの実質的な価値を大きく左右します。価格だけで比べず、初期の故障対応や部品の供給体制まで含めて、全体を評価するのが賢明です。
ざっくり相場感
値段は積載重量、燃料、使った時間、仕様、整備状態の合計で決まります。以下の価格はあくまで目安の幅です。電動車はバッテリーの状態によって価格の上下幅が大きく、良いバッテリーなら高くなり、交換が必要なら安くなると想定されます。最終的な判断は、個体の状態と、納車までの期間、運送費を含めた全ての費用(総額)で行います。
目安レンジ
小型(1.0〜2.0t):50〜160万円
主力(2.5〜3.0t):80〜220万円
大型(5.0t以上):180万円〜(仕様によって大きく変わります)
・2.0t: 電動(バッテリーが良い)はプラス、電動(バッテリー交換が必要)はマイナス、ディーゼルは±、サイドシフトなどが付いているとプラス
・2.5〜3.0t: 電動はプラス、ディーゼルはプラス、アタッチメントありはプラス、長く使われている(高稼働)はマイナス
・5.0t以上: 特殊な仕様に大きく左右され、ハイマストや特殊アタッチメントで大幅に上下する
DPF時代の新車 vs 中古のリアル
新車は環境性能や最新の安全装備で優れていますが、排ガスをきれいにする装置や電子制御が複雑になったことで、整備費用が上がり、全体的な維持費(総保有コスト)に影響しやすくなっています。
一方で中古車は、初期費用が抑えられ、整備の内容や部品の供給の見通しが確かであれば、実際に使う上でのコストパフォーマンスで勝る場面が多いのが実情です。現場の条件がはっきりしている場合は、過不足ない仕様の中古車を、しっかり整備してもらった上で導入することで、納車までの期間と費用のバランスを取りやすくなります。
“妥当価格”を見極めるチェックリスト
- 積載重量(t)、燃料の種類、製造年、使った時間(稼働時間)が、あなたの会社の必要な条件に合っているか
- 整備記録の有無と内容(油脂類、消耗品、主要部品の交換履歴)が確認できる
- マスト高が現場の棚・天井高に適正で、通路幅や出入口寸法もクリアしている
- 仕様(サイドシフト、フォークポジショナー、ロングフォーク 等)が業務に合致している
- タイヤ種別(ノーパンク、ダブル)や残量、足回りのガタつきがない
- 外装・塗装の状態が許容範囲で、再塗装の仕上げ品質が担保されている
- 付帯サービスの範囲(納車整備、初期不良対応、保証期間・対象部位)が明確
- 納期と輸送費を含めた総額で比較できる見積になっている
- 下取りの可否と査定額が妥当で、差額感が納得できる
価格を下げずに“総額”を抑えるコツ
全てにかかる費用(総額)は、車両価格だけでなく、下取り、運送、納車までの期間で大きく変わります。まずは下取りを活用して、購入に必要な実際の支払い額を減らすのが早道です。次に、在庫に近い仕様で「ここまでは妥協できる」という点を見つけ、特殊なアタッチメントは後から付けられるか相談することで、車両本体の価格が高くなるのを抑えられます。納車までの期間を急ぐ場合は、最も近い在庫や近隣の倉庫からの手配で、運送費と時間を最適化し、結果として総額の負担を減らすことができます。
「買う」か「借りる」か:判断の分岐
短期の忙しい時期への対応、棚卸し、故障による一時的な代替など、期間限定で必要な場合は、レンタルやリースが合理的です。必要な期間だけ使えるため、一度に大きな出費(キャッシュアウト)を平準化でき、途中で使いにくいと感じたら交換に対応してもらえる点もメリットです。

いつも使うために長期間の利用が見込まれる現場は、中古車を購入し、保証や納車整備を組み合わせる方が、費用に対する効果で優位になる場面が多く、使う頻度が高いほど投資の回収がしやすくなります。判断に迷う場合は、まずレンタルで現場に合っているかを試してみて、その後に購入に切り替えるステップも有効です。
まとめ
中古フォークリフトの値段は、積載重量、燃料、製造年、使った時間、仕様など、たくさんの要素の合計で決まります。条件が整っていれば、しっかり整備された中古車が、費用対効果の面で最も有力な選択肢です。在庫は随時更新中/見積もり無料/実車確認OKです。まずは在庫を見て価格の感覚を掴み、写真での見積もりで無駄なく最適な一台を選びましょう。



