2026年06月10日
こんにちは。オールプロスです。
「フォークリフトってどれも同じじゃないの?」
初めてフォークリフトの導入を検討されるお客様から、こう聞かれることがあります。
実は、フォークリフトには見た目も乗り方も全く違う2つのタイプがあります。
カウンターフォークリフトとリーチフォークリフトです。
「座って乗るやつ」と「立って乗るやつ」—— 現場で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
この2つ、見た目が違うだけではありません。 得意な現場も、動き方も、選ぶべき場面も全く異なります。
今回は、カウンターフォークリフトとリーチフォークリフトの違いを、プロの視点でわかりやすく解説します。
自分の現場にはどちらが合っているのか? この記事を読み終わる頃には、その答えが見えているはずです。
カウンターフォークリフトとリーチフォークリフト|基本の違い
まず、2つのフォークリフトの基本的な違いを整理しましょう。
| 項目 | カウンターフォークリフト | リーチフォークリフト |
|---|---|---|
| 乗り方 | 座って操作 | 立って操作 |
| 車体サイズ | 大きめ | コンパクト |
| タイヤ | 大きい(エアタイヤ・ノーパンクタイヤ) | 小さい(ウレタン系タイヤが多い) |
| 駆動方式 | 前輪駆動・後輪操舵 | 後輪駆動・後輪操舵 |
| 動力 | エンジン(ディーゼル・ガソリン・LPG)またはバッテリー | バッテリー(電動)が主流 |
| 旋回半径 | 大きい | 小さい |
| 得意な現場 | 屋外・広い倉庫・重量物 | 屋内・狭い通路・高所作業 |
| 最大の特徴 | 車体後部のカウンターウエイト(おもり) | フォーク(ツメ)が前後にスライドする |
一言で言うと——
カウンターは「パワーと安定感」、リーチは「小回りと高所作業」。
この違いを理解するだけで、選び方がグッと明確になります。
カウンターフォークリフトとは?|「座って乗る」万能タイプ
カウンターフォークリフトは、フォークリフトの代名詞とも言える存在です。
「フォークリフト」と聞いて多くの方がイメージするのが、このカウンタータイプではないでしょうか。
「カウンター」の名前の由来は、車体の後部に取り付けられた**カウンターウエイト(バランスおもり)**です。
フォーク(ツメ)で重い荷物を持ち上げると、当然ながら車体の前側が重くなり、前に傾こうとします。
この力に対抗するために、車体の後ろに鋳鉄製の重いおもりを搭載しているのです。
おもりで「カウンター(対抗)」する——だからカウンターフォークリフト。
シンプルですが、非常に理にかなった設計です。
カウンターフォークリフトの歴史
フォークリフトの歴史は意外と古く、1920年代のアメリカにまで遡ります。
第一次世界大戦後の産業発展とともに、工場や倉庫で大量の荷物を効率よく運ぶ需要が急増。 人力や台車では追いつかなくなった現場の救世主として、フォークリフトの原型が誕生しました。
1930年代には、現在のカウンターフォークリフトに近い形が確立。 第二次世界大戦中は軍需物資の輸送で大量に使用され、戦後、産業界に広く普及していきました。
日本では1940年代後半〜1950年代にかけて、トヨタ自動車(現トヨタL&F)やコマツ、ニチユ(現ニチユ三菱)などが国産フォークリフトの製造を開始。
以来70年以上にわたり、日本の製造業と物流を支えてきた、まさに産業界の縁の下の力持ちです。
リーチフォークリフトとは?|「立って乗る」倉庫の職人
リーチフォークリフトは、カウンターとは全く異なるコンセプトの機械です。
最大の特徴は2つ。
① 立ったまま操作する ② フォーク(ツメ)が前後にスライドする
「リーチ」の名前の由来は、フォークが前方に**「リーチ(手を伸ばす)」**する動きから来ています。
荷物を持ち上げるときはフォークを前方にスライドさせ、走行するときはフォークを手前に引き込む。
この「伸ばして・引いて」の動きにより、車体をコンパクトにしたまま荷物を扱えるのです。
リーチフォークリフトの歴史
リーチフォークリフトが本格的に普及し始めたのは、1950年代〜1960年代のヨーロッパです。
当時のヨーロッパの倉庫は、アメリカに比べて狭い空間が多く、大きなカウンターフォークリフトでは通路を確保できないという課題がありました。
「狭い倉庫でも効率よく荷物を上げ下ろししたい」——
このニーズから生まれたのが、リーチフォークリフトです。
日本では1960年代後半〜1970年代に普及が進み、倉庫の高層ラック化・省スペース化の流れとともに、屋内物流のスタンダードとして定着しました。
現在では、コンビニや通販の配送センター、食品倉庫など、私たちの暮らしを支える物流拠点で大活躍しています。
カウンターフォークリフトがおすすめの現場|3つの理由
では、具体的にどんな現場にカウンターフォークリフトが合うのか?3つの理由から解説します。
理由①|広い場所でパワフルに作業できる
カウンターフォークリフトの真骨頂は、広いスペースでの力仕事です。
後部のカウンターウエイトにより、重い荷物を持ち上げても車体が安定しています。
1トンクラスから10トン超の大型機まで幅広いラインナップがあり、鉄鋼資材、建材、コンクリート製品など重量物の運搬はカウンターの独壇場です。
広い工場のヤード、屋外の資材置き場、港湾のコンテナヤード—— こうした現場では、カウンターフォークリフト一択と言っても過言ではありません。
理由②|砂利道や屋外の不整地でも走れる
カウンターフォークリフトはタイヤが大きいのが特徴です。
エアタイヤ(空気入りタイヤ)を装着すれば、砂利道、未舗装の地面、多少の凹凸がある屋外でも、しっかり地面をとらえて安定走行できます。
一方、リーチフォークリフトの小さなウレタンタイヤでは、砂利や段差に対応できず、走行すること自体が難しい。
屋外作業がある現場なら、カウンター一択です。
理由③|長時間の作業でもオペレーターが疲れにくい
意外と見落とされがちですが、乗り心地も大きなポイントです。
カウンターフォークリフトは座って操作するため、長時間の作業でもオペレーターの身体への負担が少ない。
サスペンション付きのシートが標準装備されている車種も多く、8時間以上のフル稼働でも、立ちっぱなしのリーチに比べて疲労が軽減されます。¥
毎日フルに使う現場こそ、オペレーターの体への優しさが大切です。
リーチフォークリフトがおすすめの現場|3つの理由
次に、リーチフォークリフトが活躍する現場を見ていきましょう。
理由①|狭い倉庫でも自在に動ける
リーチフォークリフトの最大の強みは、圧倒的な小回りです。
小さなタイヤと後輪操舵の組み合わせにより、旋回半径が非常に小さい。
カウンターフォークリフトでは通れないような狭い通路でも、リーチならスムーズに方向転換して荷物を扱えます。
倉庫の通路幅が3メートル以下の現場では、カウンターでは物理的に入れないこともあります。 リーチなら2.5メートル程度の通路幅でも作業が可能です。
「限られたスペースを最大限に活用したい」—— そんな倉庫には、リーチフォークリフトが最適です。
理由②|高い棚への荷物の上げ下ろしが得意
リーチフォークリフトは、高所作業に特化した設計になっています。
フォークを前方にスライドさせてから持ち上げる構造により、高い位置のラック(棚)にも正確に荷物を差し込めるのです
一般的なリーチフォークリフトで最大揚高6〜9メートル程度。 高層ラックを備えた倉庫では、この性能が不可欠です。
カウンターフォークリフトでも高い位置まで上げることはできますが、高くなるほど車体の安定性に影響が出やすく、繊細な位置合わせもリーチのほうが得意です。
「高く積み上げて、正確に荷物を押し出して棚に入れる」—— この動きはリーチの真骨頂です。
理由③|屋内環境に優しいバッテリー駆動
リーチフォークリフトはバッテリー(電動)駆動が主流です。
排気ガスが一切出ないため、屋内の空気を汚さず、騒音も小さい。
食品倉庫、医薬品の保管庫、クリーンルームに近い環境—— こうした空気の質が重要な現場では、リーチフォークリフトが必須です。
また、カウンターのディーゼル車に比べて振動が少なく静かなので、住宅地に近い倉庫や、夜間作業がある現場でも気兼ねなく使えます。
カウンターとリーチ|比較まとめ表
ここまでの内容を一覧表にまとめました。
| 比較項目 | カウンターフォークリフト | リーチフォークリフト |
|---|---|---|
| 乗り方 | 座って操作 | 立って操作 |
| 得意な場所 | 屋外・広い工場・ヤード | 屋内・狭い倉庫・高層ラック |
| 路面への対応 | 砂利道・未舗装でもOK | 平らな舗装面が基本 |
| 重量物への強さ | ◎(カウンターウエイトで安定) | △(軽〜中量物向き) |
| 小回り | △(旋回半径が大きい) | ◎(狭い通路でも自在) |
| 高所作業 | ○(可能だが安定性に注意) | ◎(高層ラック向けに設計) |
| 排気ガス | あり(エンジン車の場合) | なし(バッテリー駆動) |
| 作業時の疲労 | 少ない(座って作業) | やや多い(立ちっぱなし) |
| 動力 | エンジン or バッテリー | バッテリーが主流 |
自社に合ったフォークリフトの選び方
ここまで読んでいただければ、カウンターとリーチの違いはかなり明確になったと思います。
大切なのは、「自分の現場にはどちらが合っているか」を知ることです。
以下の3つの質問に答えてみてください。 あなたの現場に合ったタイプが自然と見えてきます。
質問①|使う場所は屋外?屋内?
屋外作業がメイン → カウンター 砂利道や未舗装のヤードがある、雨の日も使う、トラックからの荷下ろしが多い。 こうした環境では大きなタイヤと安定した車体のカウンターが向いています。
屋内作業がメイン → リーチ 倉庫内の棚への入出庫、狭い通路での作業、排気ガスを出せない環境。 こうした現場ではコンパクトでクリーンなリーチが力を発揮します。
屋外と屋内の両方 → カウンター(バッテリー車) 屋外の走行性能と屋内での排ガスゼロを両立するなら、バッテリー式のカウンターフォークリフトという選択肢もあります。
質問②|運ぶ荷物はどのくらいの重さ?
1トン以上の重量物が多い → カウンター 鉄鋼、建材、機械部品など重量のある荷物は、カウンターウエイトで安定するカウンタータイプの出番です。
パレット単位の軽〜中量物が多い → リーチ 段ボール、食品、日用品など標準的なパレット荷物なら、リーチフォークリフトで十分対応できます。
質問③|通路の幅はどのくらい?
通路幅が3.5メートル以上ある → カウンターでもリーチでもOK 十分なスペースがあれば、用途に合わせてどちらも選べます。
通路幅が3メートル以下 → リーチ 狭い通路ではカウンターは旋回できません。リーチフォークリフトの独壇場です。
プロのワンポイント: 迷ったら「一番狭い場所」を基準にしてください。倉庫全体は広くても、ラック間の通路が狭ければリーチが必要です。逆に、屋外で少しでも砂利道があるなら、リーチは避けたほうが無難です。
補足コラム|「両方あるのがベスト」という現場も多い
実は、ある程度の規模の現場ではカウンターとリーチの両方を使い分けている会社が少なくありません。
たとえば、こんな運用パターン。
- 屋外のトラックヤード → カウンターフォークリフトで荷下ろし
- 屋内の倉庫 → リーチフォークリフトで棚への入出庫
役割分担することで、それぞれの強みを最大限に活かせます。
「うちはカウンターしかないけど、倉庫が手狭になってきた……」 「リーチだけだけど、最近屋外作業が増えてきた……」
そんなときは、2台目の導入を検討するタイミングかもしれません。
補足コラム|中古で買うならカウンターとリーチ、どっちがお得?
中古フォークリフト市場での流通量は、カウンターのほうが圧倒的に多いです。
カウンターフォークリフトは国内外で広く使われているため、中古市場に出回る台数が多く、選択肢が豊富で価格も比較的安定しています。
一方、リーチフォークリフトは中古の流通量がやや少なめ。 バッテリー車が中心のため、バッテリーの残寿命が価格に大きく影響します。
リーチの中古を購入する際は、バッテリーの製造年と使用状況を必ず確認しましょう。 バッテリー交換が必要な場合、数十万円の追加費用が発生することがあります。
オールプロスの選び方サポート
カウンターとリーチ、どちらがいいか——
特徴を知ると、自分の会社で使う用途と照らし合わせれば、何をどう選ぶべきかが見えてきます。
でも、「うちの場合はどうだろう?」と迷うことは当然あります。
オールプロスでは、まずお客様の現場を徹底的にヒアリングさせていただきます。
- どんな事業をされているのか?
- どの程度の重さの荷物を扱うのか?
- どのような環境で使うのか?(屋内?屋外?通路幅は?)
- 1日にどのくらいの頻度で使うのか?
- ご予算はどのくらいか?
これらをしっかりお聞きした上で、最適な良質の中古フォークリフトをご提案させていただいています。
「中古だけど新車なみ」——
全塗装・全整備済みの、新車のような中古フォークリフトをあなたに。
カウンターもリーチも、900台以上の販売実績を持つオールプロスにお気軽にお問い合わせください。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| カウンターとリーチの最大の違い | 座って乗るか、立って乗るか |
| カウンターが得意な現場 | 屋外・広い場所・重量物・砂利道 |
| リーチが得意な現場 | 屋内・狭い通路・高層ラック・排ガスNG環境 |
| 選び方のポイント | 使う場所・荷物の重さ・通路の幅で判断 |
| 中古市場の傾向 | カウンターは流通量が多く選びやすい |
| オールプロスのサポート | 現場をヒアリングして最適な一台を提案 |
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