コマツフォークリフトの中古はどう?特徴・人気モデル・相場をプロが解説【2026年版】
コマツフォークリフトの中古はどう?特徴・人気モデル・相場をプロが解説【2026年版】

2026年07月10日

こんにちは。オールプロスです。

ある日、外国人のお客様から力強い電話がかかってきました。

「コマツのフォークリフト、中古であればいくらでも出すから売ってくれ!」

……いくらでも出す、と。

実はここ数年、コマツフォークリフトの海外相場が爆上がりしています。

数年前まではそこまで高値がついていなかったのに、今は海外バイヤーが先を争って買い付けに来る。

特に驚くのが、1990年代に製造されたコマツ FD25-11。 灰色と青のカラーリングが特徴のあのモデルです。

当時の新車価格はおよそ250万〜300万円程度。

それが30年以上経った今、海外のお客様が80万〜90万円で購入していく。

30年以上使った後のリセールバリューが80万〜90万円——

これ、ヤバくないですか?

しかも、実は古いモデルのほうが人気があるという異常事態。

なぜトヨタではなくコマツなのか? なぜ古いコマツに世界中のバイヤーが群がるのか?

今回は、コマツフォークリフトの中古市場について、プロの視点から深掘りして解説していきます。

 

コマツフォークリフトの歴史|建機の巨人がつくるフォークリフト

コマツフォークリフトを語るには、まずコマツ(小松製作所)という会社を知る必要があります。

コマツとは何者か

コマツは、世界第2位の建設機械メーカーです。

1921年に石川県小松市で創業。 もともとは鉱山用の機械を製造する会社としてスタートし、戦後の復興期にブルドーザーや油圧ショベルの生産を本格化。

現在では、建設機械の世界シェアでキャタピラー(Caterpillar)に次ぐ第2位。 世界中の建設現場、鉱山、インフラ工事で「KOMATSU」のロゴが走っています。

キャタピラーかコマツか。

建設機械の世界では、この2つが長年にわたり頂点を争ってきました。

コマツのフォークリフト事業

コマツがフォークリフトの製造を本格的に開始したのは1945年。 戦後の復興需要のなかで、工場や港湾での荷役作業に対応するため、建設機械で培った技術をフォークリフトに転用しました。

1960年代〜1970年代の高度経済成長期には、トヨタと並んで日本のフォークリフト市場を牽引する存在に。

特に重量物を扱う現場——鉄鋼、建設資材、港湾——では、建機メーカーならではの頑丈さとパワーが評価され、コマツフォークリフトが数多く導入されました。

2000年代にはコマツのフォークリフト事業はコマツユーティリティ(現・コマツカスタマーサポート)として展開。 現在も国内外でフォークリフトの生産・販売を継続しています。

建設機械の世界トップメーカーがつくるフォークリフト。

この肩書きだけで、コマツフォークリフトの存在感がわかるはずです。

 

なぜコマツフォークリフトが選ばれるのか?3つの理由

理由①|「KOMATSU」のブランド力が世界で通じる

コマツフォークリフトが中古市場で高値で取引される最大の理由は、実はフォークリフトそのものの性能以上に、「KOMATSU」というブランド名の力です。

世界中の建設現場で、KOMATSUの建機は走っています。

アフリカの鉱山で。 東南アジアのインフラ工事で。 中東の石油プラントで。 南米の農地開拓で。

世界のどこに行っても「KOMATSU」は知られている。

そして、「KOMATSUの機械=丈夫で壊れにくい」というイメージが、何十年もかけて世界中に浸透しています。

フォークリフトの細かいスペックを比較したわけではなく、「KOMATSUだから買う」

建機で築いた信頼が、フォークリフトの中古市場にも波及している。 ブランドの力が、すべてを引っ張っているのです。

理由②|建機ゆずりの圧倒的な耐久性

コマツフォークリフトの耐久性は、建設機械と同じDNAを持っています。

建設機械は、砂漠の灼熱、北国の極寒、泥だらけの現場…… 地球上で最も過酷な環境で使われる機械です。

そんな環境に耐えるために鍛え上げられた設計思想が、フォークリフトにもそのまま反映されています。

  • 車体フレームの頑丈さ — 溶接の品質、鋼材の厚み、構造の堅牢さが建機レベル
  • エンジンの信頼性 — コマツ製のディーゼルエンジンは世界中で「壊れない」と定評
  • 油圧系統の精度 — 建機で培った油圧技術がフォークリフトの荷役性能に活きている

1980年代のコマツフォークリフトが今も現役で走っているのは、トヨタと同様です。

むしろ海外の過酷な環境では、コマツのほうが生き残っているケースすらある。

30年以上使えて、それでも80万〜90万円の値がつく。 耐久性がなければ、こんなリセールバリューは実現しません。

理由③|圧倒的な存在感と「映える」デザイン

ここはプロとしての正直な気持ちを語らせてください。

昔のコマツフォークリフトは、本当にカッコいい。

コマツ建機と同じ黄色い車体に、洗練されたフォルム。

いかにも「できます」と言わんばかりの機能美。無駄のないエンジンルームの配置。

中古であっても、映えるんです。

トヨタフォークリフトを見るとワクワクするとお伝えしましたが、コマツフォークリフトを見ると心が躍ります。

あの存在感は、建設機械メーカーならでは。

倉庫の片隅に停まっているだけで、他のフォークリフトとは一線を画すオーラがある。

「フォークリフトなのに、カッコいい。」

これは、数字では測れないコマツの魅力です。

 

コマツフォークリフトの特徴|トヨタとの違い

ここで、トヨタフォークリフトとの違いを整理しておきましょう。

項目 コマツ トヨタ
ブランドの出自 建設機械メーカー 自動車メーカー
最大の強み 車体の頑丈さ・パワー 部品供給力・修理のしやすさ
耐久性 ◎(建機レベル) ◎(長寿命)
部品の価格 高め(ハイブランド志向) 安い(スケールメリット)
部品の入手性 △〜○(トヨタに比べるとやや限定的) ◎(どこでも手に入る)
中古市場での評価 海外で特に高い 国内外で安定して高い
得意な現場 重量物・屋外・過酷な環境 オールラウンド
デザイン 建機を彷彿とさせる力強さ 実用的で洗練

特筆すべきはコマツの「部品の高さ」です。

コマツの部品は、トヨタと比べるとお高い。 「この部品がこの値段か……」と毎回思います。

これはコマツがハイブランドとしてのプライドを持っているということ。 純正部品の品質は確かに高いのですが、維持コストの面ではトヨタに軍配が上がります。

ただし、壊れにくいから部品交換の頻度自体が少ない。

結果的にトータルのメンテナンスコストは、思ったほど差がつかないケースもあります。

コマツフォークリフトの人気モデル一覧

中古市場で特に注目されるコマツフォークリフトの人気モデルをご紹介します。

これらのモデルを見た瞬間、プロは相場の金額が頭に浮かび、思わず「買い取りたい」と値段をはります。

それほど市場価値のある車両たちです。

FD25-11(1990年代)

コマツ中古フォークリフトの伝説的モデル。 灰色と青のカラーリングが特徴。 海外バイヤーから最も引き合いの強いモデルのひとつ。

  • 2.5トンクラスのディーゼルカウンターフォークリフト
  • シンプルな構造ゆえに壊れにくく、メンテナンスしやすい
  • 30年以上前のモデルだが、海外では80万〜90万円の値がつくことも

FD25-12(LEOシリーズ)

ライオンのマークが特徴のLEOシリーズ。 コマツがデザインと機能を大幅にリニューアルした世代。

  • 操作性が向上し、オペレーターからの評価が高い
  • LEOシリーズはコマツフォークリフトの転換点となったモデル
  • 中古市場でも安定した人気

FD25-16 / FD25-17

2000年代前半のモデル。 現代的な安全装置や環境対策が盛り込まれ始めた世代。

  • 排気ガス規制への対応が進み、クリーンなエンジン
  • 操作性と快適性がさらに向上
  • 国内・海外ともに需要が安定

FD25-19 / FD25-21

比較的新しい世代のコマツフォークリフト。

  • 最新の安全基準に対応
  • 電子制御システムの導入による省燃費性能
  • 中古としてはまだ高年式で、長期使用を前提とした購入に最適

プロのワンポイント: モデル名の「FD」は「フォークリフト・ディーゼル」、「25」は最大荷重2.5トンを意味します。末尾の数字が大きいほど新しい世代です。

 

コマツ中古フォークリフトの相場目安

オールプロスで取り扱うコマツ中古フォークリフトの価格帯をご紹介します。 すべて整備・全塗装済み、「中古だけど新車なみ」のクオリティです。

トン数 価格帯の目安
1.5〜2.5t 70万〜160万円
3.0〜3.5t 150万〜280万円
4.0〜5.0t 250万〜450万円
5.0t以上 応相談

 

※年式・稼働時間・モデル・装備により変動します。

トヨタの相場と比較すると、同条件であればコマツは若干安い傾向にあります。

ただし前述の通り、海外需要の高まりで古いモデルほど相場が上昇傾向にあるのが、コマツの面白いところです。

補足コラム|なぜ「古いコマツ」のほうが海外で人気なのか?

「新しいモデルのほうが良いのでは?」と思いますよね。

海外のバイヤーが古いコマツを好む理由は、実はとてもシンプルです。

① 構造がシンプルで修理しやすい 古いモデルほど電子制御が少なく、メカニカルな構造。 インフラが整っていない国でも、現地の整備士が修理できる。

② 部品が現地で作れる シンプルな構造の部品は、海外の町工場でも複製できる。 電子部品が必要ないから、現地調達で何とかなる。

③ 過酷な環境に強い 電子制御が少ない=砂塵や高温でセンサーが壊れるリスクがない。 「壊れるところが少ない」のが最大の強み。

テクノロジーが進むほど壊れやすくなる——

先進国では便利な電子制御も、インフラが整っていない地域では弱点になることがある。

だから、「古くてシンプルで頑丈なコマツ」が、世界中で重宝されているのです。

補足コラム|日本のフォークリフトメーカーは実はこんなにある

トヨタ、コマツだけがフォークリフトメーカーではありません。

日本には、実に多くのフォークリフトメーカーが存在します。

メーカー 特徴
トヨタL&F 国内シェア約50%。部品供給力と総合力のNo.1
コマツ 建機ゆずりの頑丈さ。海外ブランド力が強い
三菱ロジスネクスト ニチユ三菱+ユニキャリア統合。電動リーチに強い
住友ナコ 米Hyster-Yaleと提携。油圧技術に定評
日産(TCM系譜) かつてはNISSANブランドでもフォークリフトを製造
SHINKO(神鋼) 神戸製鋼グループ。独自技術を持つ隠れた実力派

どのメーカーも、日本の技術力と妥協のない職人魂でつくられたもの。 それぞれに特徴があり、素晴らしさがあります。

「トヨタが一番」「コマツが最強」——

ではなく、現場に合ったメーカーを選ぶことが、最も賢い選択です。

 

オールプロスは中立の立場で、ベストな一台を

オールプロスは、中古を中心に新車も含め、どのメーカーとも取引させていただいています。

トヨタ、コマツ、三菱、ユニキャリア、ニチユ、住友、NISSAN、SHINKO——

それぞれの特徴を理解した上で、中立の立場からお客様にとってベストな選択をご提案しています。

コマツの重厚な存在感が合う現場もあれば、トヨタのオールラウンドな万能さが合う現場もある。

メーカーにこだわりがある方には、ご要望に応じた車両を。 「よくわからないから選んでほしい」という方には、現場をヒアリングした上で最適な一台を。

 

今日もまた、お客様の現場に最高の一台を提案してまいります。

 

まとめ

ポイント 内容
コマツフォークリフトの出自 世界第2位の建機メーカーが製造
海外相場が爆上がりの理由 KOMATSUブランドの信頼+圧倒的な耐久性
選ばれる理由① 世界に通じるKOMATSUのブランド力
選ばれる理由② 建機ゆずりの耐久性(30年以上現役の車両も)
選ばれる理由③ 圧倒的な存在感と美しいデザイン
トヨタとの違い 部品は高めだが頑丈さはトップクラス
人気モデル FD25-11、FD25-12(LEO)、FD25-16〜21
古いモデルが人気の理由 シンプルな構造=海外の過酷な環境に強い

オールプロス 〒651-2313 兵庫県神戸市西区神出町田井1320-58内 TEL. 078-585-5439(営業時間:8:00〜17:00)

 

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吉田 啓次

執筆者:吉田

オールプロス代表

1979年アフリカ・コンゴ民主共和国生まれ、ケニアで高校卒業まで育つ。 慶応大学商学部を卒業後、海外での教育経験や商社勤務を経て独立。 現在はオールプロス代表として、中古フォークリフトの販売・整備・買取をはじめ、 年次検査・タイヤ販売・部品販売など幅広く対応。 国内外の需要を見極めながら、良質な中古フォークリフトを通じて、 企業のコスト削減や安全面の向上を支援している。

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